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個人的妄想倉庫×運命準備委員会
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 「あいしてる」の「し」
2007年03月02日 (金) | 編集 |
***
 夜明けに目が覚めた。
 こんな風にして夜が更けていくのは、辛い。
 眠りは浅く、まどろみは密月をさいなむ。あと少し、後数時間。出来れば眠りたい。
 一人のシーツはさらりとして、自分の体温すら生暖かい。

 苛立ち紛れに上半身を起こすと、秋の空気が、それでも少しひんやりとして、彼と汗とを冷やす。

 ふるりと。

 頭を振って。

 手を開く。

 たくさんのことを“して来た”手。
 かつて、“力”を持っていた、手。

 それが何故、今、自分の体についているのか、ふと疑問に思う。
 自分の手は、何を成すためにここについている? “運命”を発動させることの出来ない、この手――この、腕。

 たくさんんことを“覚えて”いる。
 忘れられないことが、そこにある。

 あの、熱。
 求めたのは、自由だったのか――それとも、別のものだったのか。無くしたものは多い。では、得たものは何か。

 失した熱は、今も熱い。
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