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個人的妄想倉庫×運命準備委員会
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 「命を」
2007年03月02日 (金) | 編集 |
***
 何を

 何をやっているんだろう

 こんなにも

 こんなにも遠い異国の果てで、ひとり。

 繰り返す眠りは、繰り返す輪廻に似ている。
 似ているが、その相違性を確かめることは出来ない。一度『死』を迎えれば、その時の想い出を胸に留めながら――しかし確実に、死んでいくのだから。
 腕密月の眠りを妨げるのは、囁きではない。
 魂に刻まれた傷ではない。
 だから、このまま眠れる筈だ。

 雨音を聞きながら、そんなことを考える。

 ベッドに横になって。

 あの場所の、――一人ではない、けれど二人にはなれない、あの場所の。あの、ベッドの上を思い出して、のたうつ生き物のように身を起こす。
 眠るための浴衣は、驚くほど簡単に、体から抜け落ちた。目を覚まして歩けと、そう言わんばかりに。

 眠りに縛り付けておくものは、もう何も無い。

 諦めろ。
 諦めて、前を向け。
 前を見て、戦うんだ。

 弱い、自分と。
 それは、命を削るのにも似た行為。


 ――こんなにも遠い異国の果てで、ひとり。
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