FC2ブログ
個人的妄想倉庫×運命準備委員会
 スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


 「密会」あまね×玖音君
2007年03月03日 (土) | 編集 |
No.P×OXX22 担当:Sie
「遠く響く音のように」
(このプライベートリアクションは、以下の行動選択肢を選ばれた方の全てに送られています)

■プラリアを読む
※注意キーワード【BL】【密会の前】

――――――――
 遠くでチャイムの音が聞こえる。

 穂積あまね(ほづみ・―)は、学生服のボタン、襟のひとつを外して、大きく伸びをした。
 弁論部の部室は、部員の私物で満ち溢れている。
 その一つ、最も巨大なものが、あまねの眠るカウチだった。
 傾眠の囁き持ちの部員と結託して導入したもので、手足の長い――身長の高いあまねでも、悠々と眠ることが出来る。
「ふあ」
 あくびをひとつ――胸に置いたままの文庫本を脇に寄せて、あまねは上半身を起こす。と、同時に、廊下を静かに移動していた足音が、部室の前で、そっと止まった。
「……開いてる」
 文庫本の代わりに手に取った、黒縁の眼鏡。
 それをかけて、開くドアを、その向こうに立つ少年に視線を送る。
「やあ」
 あまねは、笑った。
 少年は――反射的にうつむく。
 すらりと伸びた手足は、少年期特有のしなやかさをもって伸びる。それを、上から下まで、這うように――あまねは見つめた。
「……来ないの? いや」
 に、っと、あまねの唇が上に持ち上がる。
「逃げないの、って訊いた方がいいのかな。どっちでもいいけど」
 カウチから起き上がり、少年の横に立って。
 その頬に触れ、つうとなぞり。
「“ぼくは”鍵をかけないよ」
 指の腹で、耳朶の下にそっと触れる。
 触れて、それを弄ぶ。
「君は……どうする?」
 その声は、耳元で。
「逃げるなら今の内だし……」
 少年のやわらかな髪を揺らすように、そっと吹きかけられる。
「……見られたくないなら、施錠した方が良い。入るなら、それもなるべく早く、ね。……ぼくはさ、ほら」
 クス、っと、あまねは笑う。
 わざとらしく、チュッと音を立てて、耳朶に口付けた。
「君に何をするか分からないし」
 囁かれて、少年の体がぴくりと震える。
 視線だけで、廊下の向こうを警戒し、小さな、消えそうな声で。
「……分かってる」
 そう、認めた。
「ふ」
 あまねが笑う。笑うとも無しに、彼の耳元で、笑う。
「そう。……じゃあ、おいで」
 体を離したあまねは、招く形に手を伸ばした。

 遠くで金属の音が聞こえる。施錠の音。

 それは――何に掛けられた鍵だっただろう。

 それはもう、遠く。いつか、の、話。
――――――――

□PLより:
 あまねは玖音くん相手には容赦ないなぁ
 なんでだろう……

 と 思ったり 思ったり 思ったり しつつ その

 楽しく書きました(酷い)。
スポンサーサイト

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。