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 「宗教画のように」あまね×夢崎
2007年03月17日 (土) | 編集 |
No.P×OXX38 担当:Sie
「宗教画のように」
(このプライベートリアクションは、以下の行動選択肢を選ばれた方の全てに送られています)
■プラリアを読む

――――――――
 愛。
 この、厄介なもの。
 たった一言で言い表せるくせに、万の言葉を紡いでも、真実にたどり着けない。
 愛。

「おいで。本気で」

 夢崎邦夫[ゆめさき・くにお]の体に愛撫を落としながら、穂積あまね(ほづみ・―)は只一つのことを考える。
 それは、愛と言う名の殻を被せた別のものだったかもしれないけれど。

 ほんの数分前、彼が舌を這わせた左の指は、初めてその醜い姿を晒した。引き攣れた皮膚。それで彼を抱きしめる。折れそうに細い腰は存外弾力があって、けれど、力加減をひとつ間違えば、くしゃりと潰してしまいそうな危うさがある。
 それが心地よかった。
 考えていたのは、ただ一つのこと。愛。

(貴方が……本当に、僕を愛してくれるなら)

 邦夫は言った。
 本当の愛。
 確かにこの胸に点る、かつての愛を、『本物』と名乗らないわけには、あまねには出来なかった。かつて自分も、その『本物』を持ったことがある。そう思わなければ、偽者の為に愛するものを不幸にしたことになる。
 大いなる矛盾を孕んだ思考は、たったひとつの行為に流れていく。

 心を求める、肉体の接触。

 面白いくらいに滑稽だと、あまねは思った。

 か細い少年の体。

 それを嬲る自分。

 そこに愛が? これが愛だと?

 それは出来すぎたジョークの様にも、異国の街角で見かける聖母像のようにも、ありとあらゆるものが垣間見せる美にも似ていた。
 ――これも愛だろうか。

 思いははじけて泡になる。

 愛。
 この不確かなもの。

 沈黙を推敲したところで、言葉は出てこない。愛という二文字ですら。

 ぶざまに足掻き、下らない言葉を並べて、その中から、たった二文字にいたる道を推敲していくより他に道は無い――そんな気持ちの中で。白い肌に唇を落とす。
 軽いキスは、その軽さを保ち続けることは出来なかった。

 火を点す。炊きつける。燃やしているのか燃やされているのか――抱きしめているのか、抱かれているのか。そんな境界線すら分からなくなる霧の中で。

 愛という二文字だけが、心に踊っていた。
――――――――

□PLより:
 第6回目電子リア到着記念。
 と言うか、「本気でおいで」記念。

 演技でもなく、という夢崎くんの台詞で、むしろ、“ああ、やっぱり「客相手」は演技だったんだ……!”と思うたわたしは酷い人でしょうか(笑)。いえ笑ってる場合じゃないんですけど。
 疑いたかったわけじゃないんですけど、相手に不快な思いをさせない=プロであるためには、そういうコトもあるんだろうな、と、思っていたのです。それは「やさしさ」でもあるだろうな、とも。

 さて、――彼らは何処へゆくのでしょうね。

 むねがくるしいです。
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